格ゲーは何故オワコン化したのか
ハド~ケ ハド~ケ
皆さん、格闘ゲームって好きですか?イルルは元々格闘ゲームが大好きで、『スト2』をリアルタイムでゲーセンで遊んでからすっかり格闘ゲームの虜になりました。自慢じゃないですが、これまでリリースされた全格闘ゲームの8割方はプレイしてます。極最近のを除いて遊んだことのない作品はほとんどないです。闘劇みたいなデカイ規模じゃないですが、大会に出たことだってあります。一番やりこんだのはストゼロ3。
そんなイルルですが、最近はめっきり格闘ゲームをやる機会が減りました。年齢のせいもあるかもしれませんけど、単純につまらないんですよね。まあそんな私の主観を別にしても、格闘ゲーム業界は縮小規模にあると感じます。そこで今日は、どうして格闘ゲームがオワコン化したのか考察してみたいと思います。
引用元:https://esportsport.jp/contents/2335.html
格ゲーは衰退しつつある
1990年代は沢山の格闘ゲームが登場しました。例えば、1995年だけでも20本以上の格闘ゲームがリリースされています。『キングオブファイターズ95’』なんかが代表作ですね。しかし、近年は年に数本だけという年が続いています。先日、『キングオブファイターズ2002UM』が発売しましたが、結局は過去のリブート作品ですしメジャータイトルとは言い難いですね。
このように、格闘ゲームというジャンルは明らかに衰退しつつあると思います。一体何故、ゲーセンであれほど持て囃された格闘ゲームが下火になってしまったのでしょうか?
初心者がついていけない
一番言われてるのはコレ。最近の作品は初心者を精力的に取り込む為に、ボタンを連打するだけで連続技が繋がるとか、チュートリアルが充実しているだとかの機能を取り入れてますが、それでもやっぱり初心者が上級者に勝つのは絶対無理です。めちゃくちゃ体力ハンデをつけて何とかなるってくらいですね。
やっぱり勝ち負けを競うゲームですから、ある程度は勝てないと面白くありません。しかし格闘ゲームはおおよその仕組みが全部同じ(後ろレバーでガードとか、上レバーでジャンプとか)なので、上級者は新規ゲームをいきなりやらされてもそれなりに立ち回れるんですよね。
加えて、最近は格闘ゲーム毎にガードキャンセルだとかなんちゃらアタックだとか特殊操作を取り入れている作品がほとんどであり、フレームやら何やらを全て理解してやっと上級者と同じ土俵に立てるワケです。そんな操作の難解さも初心者を排斥する動きに拍車をかけてしまっているんではないかと思います。
DLCまみれ
昔の格闘ゲームには必ず『隠しキャラ』というものが存在しました。スパ2Xのゴウキしかり、餓狼伝説スペシャルのリョウ・サカザキにしかり…。そういった隠しキャラを解除するのも一つの楽しみ方でした。そして、これらのオマケ要素を楽しむ為には、追加の費用を請求されることは決してありませんでした。あくまでファンサービスとして用意されることが多かったのです。
いつしかこれに目を付けたメーカーが、追加のキャラを遊ぶ為には追加費用を請求するようになりました。これがダウンロードコンテンツです。DLC商法がひどいのは今に始まった話じゃないですが、格闘ゲームは特にそれが顕著です。
有名なのは『ストリートファイター X 鉄拳』という作品ですね。これは鉄拳とストリートファイターという二大ゲームのキャラクターが一堂に集まって対戦出来るという、いわゆる『お祭り作品』で、当時はどちらのファン層からも大変注目を集めました。コンボがワンパターンでしたけどイルルもそれなりに楽しんだ思い出があります。
しかしこの作品、例によってDLCにて追加費用を払えばキャラをアンロック出来るという仕組みだったのですが、有志が解析した結果、それらのキャラデータが最初からディスクに入った状態だということが判明。何が問題かというと、100%のゲームに追加費用を払って120%にするのではなく、最初は80%の状態で売っておいて、100%の状態にするには追加費用を払えというワケです。
いつから始まった風潮なのか明確には不明ですが、最近ではDLCを全部揃えるとパッケージ代より高くなるなんてこともザラです。そして基本的にはDLCは全部買い揃えないとランクマッチでは到底勝てません。相手のキャラの動きが分かりませんからね。自分で動かしてみないと。
このように『格ゲーは金がかかる』という印象、または『DLC全部入りの完全版が出るまで買い控える』といった行動が格ゲーの業績低下の要因なんじゃないかなあと思います。
タイトル | パッケージ代(発売当時) | DLC代合計(配信当時) |
鉄拳7 | 8200円 | 10000円 |
ストリートファイター5 | 8000円 | 12000円 |
ドラゴンボールファイターズ | 7600円 | 7500円 |
ソウルキャリバー6 | 7600円 | 6400円 |
デッドオアアライブ6 | 無料版あり | 24000円 |
血が通ってない対戦
イルルの主観が強くなりますが、ネット対戦ってなんか面白くないんですよね。まずどこまで行っても付いて来るのが煽りプレイ。例えば鉄拳7では倒した相手を数秒だけ攻撃し続けることが出来まして、これは『死体蹴り』と呼ばれています。救済措置として相手の死体蹴りが見えなくなるアイテムとかもありますけど、どっちにしろ気分のいいものではないですね。
格闘ゲームはその性質上、闘争本能がむき出しになりやすく、上級者に勝った時なんて飛び上がって喜びたくなります。そこでついついやってしまうのがこういった過剰な勝利アピールです。ちなみに初心者相手に煽りプレイしてる頭のおかしい人もまぁいます。
一番大きな要因は『相手の姿が見えない』という部分だと思います。ゲーセンで対戦してる時もたまに煽りプレイしてくる人はいましたけど、ネット対戦に比べるとはるかに少ないですね。下手に煽って灰皿が飛んで来たら怖いし、そこに姿の見える対戦相手が座っていることで『対戦相手は人間』としっかり認識出来るからじゃないかなと思います。
相手の姿が見えなければ、乱暴な言い方をすれば何をしても反撃を食らうことはありませんので、そういった煽りプレイや不正な行為にも意識の抵抗力が下がるワケです。
ゲーセン時代を神格化するワケじゃないですが、店舗での対戦はもっとエキサイティングなものでした。相手のコマンド入力が筐体に振動して伝わって来て、キャラの動きに合わせて息遣いが分かるんですよね。なんていうか、戦ってる相手と心地よい一体感があるんです。
連戦連勝すると後ろにギャラリーが集まって来て歓声が聞こえてきたり、いい勝負が出来ると相手から『強いね!』って声をかけられるケースもあります。実際、イルルの友人にはそうやってゲーセンで知り合ったのが縁で結婚したカップルもいますね。まぁかなり珍しい例だとは思いますが。
ギルティギアシリーズはこの特徴をよく抑えていて、オンライン上で仮想的にゲームセンターを作って対戦出来る仕組みを導入しました。これはこれで面白かったんですが、やっぱり実店舗の対戦に比べると一歩劣る感じでしたね。
最近はアストロシティの筐体を置いてるゲーセンも少なくなりましたし、このように血の通わないネット対戦が主流になってしまったのも格闘ゲーム衰退の理由だと思います。まぁ、高度IT化社会の現代では致し方ないところですが。
『GUILTY GEAR Xrd REVELATOR』はオンラインロビーをゲームセンターのように仮想化した。
引用元:https://www.inside-games.jp/article/2016/03/24/97161.html
まとめ
思うがままに筆を走らせてみましたが、イルルはやっぱり格闘ゲームは好きです。最近出た『ドラゴンボールファイターズ』は新規IPにしてはなかなか頑張っている方だと思います。過去作の焼き増しやリブートでなく、こういった意欲的な新作が出たら手を出してみたいですね。
どうか格闘ゲーム業界が再興する日が来ますように…。
カプコン製ジョジョみたいな格闘ゲームやりたい
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