ふるさと納税はやった方がいいよという話

昨日、投資信託はやった方がいいよという話をしましたが、今日はふるさと納税もやった方がいいよという話をしましょう。

ふるさと納税、よく耳にする単語ですがどういったカラクリなのかよくわからず、手を出していないという人は多いんじゃないでしょうか。新社会人なんかは特に。でもそれはかなりもったいない話です。ふるさと納税のカラクリはこうです。

まぁ、正確には田舎の自治体に寄附きふした金額分、税金の控除こうじょを受けられるという制度なので厳密にいうと上の図は誤りですが、感覚的にはこういう感じです。めちゃんこシンプルにしました。

ふるさと納税を使わない人はただ税金を取られるだけですが、使えば田舎から豪華な返礼品をもらうことができます。要は国に取られる税金分、無料で買い物ができるようなものです。絶対やった方がいいです。

具体的なやり方

ノーリスクハイリターンなふるさと納税ですが、具体的に何をどうすればいいかわからなくてスルーしている人が多いんじゃないでしょうか。ここでやり方を詳しく説明しましょう。

①自分の控除上限額を調べる

まずこちら(ふるさとチョイス)のシミュレーション画面にアクセス。

https://www.furusato-tax.jp/about/easy_simulation?header_guide

その後、自分の家族構成と年収を選択して、控除上限額こうじょじょうげんがくを表示してみましょう。計算だけなら会員登録とか面倒な手続きナシでサッと出してくれます。

例として年収300万の単身者なら28000円分まで控除を受けられることが分かります。要は、これが好きにお買い物出来る金額です。自己負担が2000円だけありますが、つまり26000円分まで(実質)無料でもらえるよっていうことです。

ただ、これはあくまで簡易シミュレーションなので、より正確に金額を計算したい方は以下の詳細シミュレーションを実施してみて下さい。

https://www.furusato-tax.jp/about/simulation?header_guide

②ふるさと納税サイトに会員登録する

私はふるさとチョイスというウェブサイトを利用していますが、ご自分で適当に調べて気に入ったサイトを利用すればいいです。ウェブサイトによって大きく仕様が異なったり、なんか落とし穴があったりってことはありません。『ふるさと納税』でググればたくさん出てきます。

③お礼の品を選ぶ

後は通販感覚でお礼の品を選びます。ふるさと納税っていう名称ですが、別に自分のふるさとを選ぶ必要はありません。好きに選びましょう。食料品が一番多いですが、アクセサリーとかお酒とかもあります。

支払方法も基本的にクレジットカードからコンビニ払い、PayPayなど多数用意されています。

選んだ返礼品は特定のタイミングで送られて来ます。大体いつ送られて来るかは事前に記載されています。(例えば果物なら旬の時期などです)

ただ、一つだけ注意点があって、ふるさと納税は翌年の税金から控除を受ける仕組みなので、基本的には年内のお申込でないと翌年の控除には反映されません。注意しましょう。

③ワンストップ特例制度を利用する

本来、ふるさと納税による控除は確定申告をしないと受けられませんが、会社員の方など、毎年年末に年末調整をしている人は、ワンストップ特例制度を利用しましょう。これを利用すると確定申告をすることなく控除を受けることが出来ます。

  • ワンストップ特例制度の利用を希望して何か買い物をします。(買う時に聞かれることが多いです)
  • 数日後、自治体から『寄附金税額控除きふきんぜいがくこうじょに係る申告特例申請書しんこくとくれいしんせいしょ』というよくわからん書類が送られて来ます。
  • 名前や住所を書いて、身分証明書のコピーを貼って返送します。大体は返信用封筒が一緒に入ってます。これで終わり。

自営業など確定申告をしてる人はワンストップ特例制度が使えず、ちょっとやり方がややこしいので、本記事では割愛。(わかれば簡単ですけど)

マイナンバーカードがあるとスムーズですが、もし持っていなくても免許証やパスポートなどコピーで身分証明書とすることが出来ます。(マイナンバーカードを持っていなくても番号だけは記載が必須なので事前に要確認)

書類はこんな感じ。そんなに書くところ多くないです。

④税金が引かれているかチェック

大体、毎年5~6月あたりに住民税の決定通知書というのが住んでいる自治体から送られて来ます。そこで寄附した分の金額が税金から引かれているかチェックしましょう。

これは私の通知書。年収バレたくないのでモザイクかけてますけど、ふるさと納税をしていなかった令和3年度とふるさと納税をした令和4年度の結果を見比べたものです。

令和3年度は右上の方、『⑤税額控除額』という項目が特別区民税57060円、都民税38040円となっているのがわかるでしょうか。これが税金から引いてくれた金額です。合計で約9万5000円。私は住宅ローン減税も利用しているので、ふるさと納税を使ってなくてもある程度控除は発生しています。

一方、令和4年度は2万円だけふるさと納税を利用したので、摘要欄に寄付控除18002円と記載があるのがわかります。20000円 – 2000円(自己負担分) で18000円のはずだけど2円は一体何なんだ。まあ説明は省略します。控除額の計算も家庭事情によって複雑なので細かい説明は省きます。

結果を言うと、『⑤税額控除額』が70051円 + 46701円 = 約11万6000円に増えているのがわかります。大体前年度に比べて2万円ですね。ふるさと納税で使った金額とほぼ同じです。自治体によってはもっと詳しく、『ふるさと納税の効果で〇〇円分税金を控除したよ』まで書いてくれる場合があります。

このように、ふるさと納税で使った金額だけ収める税金が減るので、実質2万円分を無料で買い物したようなもんです。これがふるさと納税のカラクリ。ちなみにこの年は美味しいシャインマスカットとフグをもらいました。

ふるさと納税のメリット

これまでの説明を読んで頂ければわかりますが、税金分無料で買い物出来るようなものなので、使わない手はないです。多額の税金を納めている人なら猶更。

なんか変な手数料を取られるとか、住んでる地域によっては使えないとか、そういう落とし穴もないのでガンガン利用しましょう。

ふるさと納税のデメリット

イイ話ばっかりすると不安になるのが人間なので、ふるさと納税のデメリットもご紹介しておきます。

住民税非課税世帯は損

ふるさと納税は住民税から税金を控除する仕組みなので、そもそも住民税を払ってない人は買い物した分だけ無駄になります。

具体的には、生活保護を受給している方や、障がい者、未成年者、寡婦(夫)、ひとり親で前年中の合計所得が135万円以下の方、前年中の収入からさまざまな控除を行い計算した結果、合計所得金額が一定額以下になる方です。

ただまあ、住民税非課税世帯は少数派なので、フツーに働いてる人ならみんなメリットしかないです。

一時的には金がかかる

ふるさと納税は寄附した金額分、翌年の税金が控除されますが、当然ながら寄附した年は瞬間的にお金がかかります。

例えば、『10万円分控除を受けたいから10万円寄附したけど、来年までの生活費がなくなっちゃったよ』なんてことにならないように注意しましょう。(さすがに間抜け過ぎますが)

控除の申告を忘れるとダメ

ふるさと納税のウェブサイトを使ったからといって、自治体が自動で税金を控除してくれるワケではありません。前述のワンストップ特例制度のような段取りで申告を行う必要があります。

申告はカンタンですが、免許証更新とかと同じで忘れてしまうとどうしようもないので注意しましょう。


以上、ふるさと納税のおススメ記事でした。

わからないことがあればイルルヤンカシュ(@illyankash)までお気軽にどうぞ。

今年は何をもらおうかなぁ!