【2024年】富士山登頂に成功しました!

2024年7月20日~21日にかけて、ついに念願の富士山登頂に成功しました。

もっと早く記事書きたかったんだけど転職のバタバタですっかり遅くなってしまった。

辿ったルート

富士山は初めてということで、一番初心者向きとされる富士吉田ルートで入山。

五合目までは高速バスで新宿から直通。その後は七合目まで登りトモエ館に宿泊して、AM0時30分に出発し山頂でご来光を拝む計画で挑みました。

結果はというと…

七合目までは順調に進みましたが、厳密には山頂でご来光を拝むことは出来ませんでした。

というのも、初めてのナイトハイクは問題なかったんですが、八合目あたりからの渋滞を甘く見ていたせいで、体力には余裕があるのにペースが上がらない。

ツアー客(20人くらいの連隊)のケツについてしまうとかなり牛歩になります。

八合五匁を午後3時くらいに通過してもギリギリじゃないかと思いますね。

それでも日の出の5分前には山頂手前20メートルくらいまで登れたんですが、その20メートルをこなすのに15分以上かかりそうなほど渋滞だったので、おとなしく脇に座って朝日を拝むことに。

3000メートル峰からの眺めはさすがに圧巻でした。

さすが古今東西の音に聞く富士山のご来光です。

太陽が顔を出すと一気に渋滞が解消されたので、曙の姿は山頂でゆっくり観ることが出来ました。

ご来光を見るとみんな一気に下山を始めるのか、道中の渋滞に反して山頂はそれほど混んでいなかったです。

難易度はどうだった?

ひょんなことから友人3人と『来年富士山登ろうぜ!』と決まったことで始まったこの企画。

私は遊びには入念な準備を怠らないタイプなので、半年間みっちり訓練しました。

特に思い出深いのは川苔山と丹沢山、それと飯能アルプスでしょうか。

そのおかげで、高山病にも低体温症にもならず、体力に余裕がある状態で下山出来ました。

しかし富士山は大人気の山だけあって、登山道はキッチリ整備されています。

ちょっと技術が要るのは七合目~八合目の岩場くらいでしょうか。軽い鎖場があります。

でもやはり、登りやすいです。

それに5合目~山頂まで高低差1800メートルなので、実はそれほど大したことはないんですね。(だから弾丸登山が後を絶えないワケですが)

ただね、日本最高峰の名は伊達じゃなく、そこかしこで死の危険を感じました。

カッパで登る外国の方が…。

すっごく寒い

まず寒い。めちゃくちゃ寒い。

地表は35度を超えてる真夏だったんで、7合目の山小屋まではシャツ一枚でしたが、そこから一気に冷え込んで来ます。体感温度は15度くらいでしょうか。

で、山頂。

ぶっちゃけ、いくら標高差がすごいって言っても大げさに言ってるだけで、せいぜい春口くらいの気温なんじゃないのって思ってたんですが、大間違い。マジで真冬です。

厚手のフリースと冬用ニット帽を持って行ったんですが、これがなかったら登頂は無理だったろうと思います。

あまり重装備だと重さがネックなのでトレードオフですが、ダウンジャケットかフリース、ネックウォーマーにニット帽、出来れば手袋まであった方がいいと思います。

山頂はみんな真冬装備。

すっごい風が来る

気温の低さに加えて体感温度を下げるのが強風。

私たちが登頂した日は、山小屋番の方曰く『天気をA,B,Cとランク付けしたら、Aの一番良い天気』だったらしいんですが、それでも台風のように風が吹き荒れていました。

ザックを横から、人の手で押されているような錯覚に陥るほどです。

ただ、私たちは登頂後にお鉢回りをしたので、別にお鉢回りをせずにさっさと下りるって場合はまだ平気かもしれません。

今年は山開き後に何人もの方が山頂で亡くなっているらしいですが、雨の日に登ったらそりゃ危険だろうなと納得でした。

というわけで、富士山の難易度を総評すると『それほど難しくはないが、5分毎に 1/1d3 のSAN値チェックが入るクトゥルフシナリオ』といった感じでしょうか。(意味不明)

その他気を付けた方がいいこと

こちらの記事でも書いたんですが、富士山は八合目より上の山小屋はまず予約出来ません。

業者のbotプログラム、あるいはツアー会社の予約で秒で埋まります。

マジで予約開始後ゼロ秒で埋まります。PS5やスイッチの転売ヤー並みです。

その為、万全を期してご来光登山したいなら、おとなしくツアーを申し込んだ方が吉。

山小屋は値段が3年前と比べて1.5倍くらいになってるんで、個人で行くのとそんなに値段が変わらなくなりました。(来年はもっと値上げされるかもしれませんが)

あと、意外と行動食や水は要りません。

少しお値段が張りますが、そこかしこの山小屋で色々売っていました。山頂にさえ自販機があります。

あまり背負い込まずに『必要になったら買う』で良いと思います。

ちなみに2000円くらいしますが、ヘッドライトも売ってました。

また、月並みですが予約関係はしっかりすること。特に山小屋。

私は直接見てませんが、夜になって外国人が突発で泊めて欲しいと訪れ、小屋番さんと言い争っていたそうな。

お金もかかる

今年から富士吉田ルートは弾丸登山を防ぐ為、2000円の入山料がかかるようになりました。

高速バスは京王を使って、往復で7000円、山小屋は場所によりますが大体13000円くらい。

いやーとてもお金がかかります。そして年々値上がりが凄まじいです。

五合目から七合目までお馬さんに乗って行くサービスもあるんですが、そっちは2万円です。(外国人しか使ってなかった…)

当然ながら現金がモノを言うので、電子マネーでなく千円札を大量に持って行った方がいいですね。

僕の背中は2万円だよ!

しかし行って良かった

途中で友人が軽い低体温症になったり高山病になったりと、やはり富士山は一筋縄ではいかない山だったワケですが、それでも行って良かったです。

ついに長年の夢を叶えた瞬間は、言い知れぬ高揚感と幸福感で満たされました。

無事に4人で登頂を果たし、お互いの健闘を称えあい、トモダチってやっぱいいもんだね!と再認識することも出来ました。

これで私の登山キャリアに置ける最終目的は果たしてしまったワケですが、山小屋拍のノウハウが出来たので今度は丹沢山系をすべて制覇する山行に向かう予定です。

まだ続けるの!?