後悔しない配偶者の選び方

Xの友人が『同じテーマでブログを書こうよ』と提案して来た。

紆余曲折あってテーマは『配偶者の選び方』に決定。

う~ん、深いテーマだ…。

さて、なぜ配偶者を『選ぶ』必要があるのかというと、それは当然結婚してからの後悔を避ける為であろう。

ゆえに表題に『後悔しない~』と付け加え、考察することにする。

結婚して後悔するケースとは?

さて、結婚してから後悔するケースというのはどんなものがあるだろうか。

人によって理由は様々だろうが、結婚で失敗したと感じた場合、離婚に至るのが一般的であると思う。

そこで裁判所が公表する2022年度の『司法統計』による、離婚調停の申し立て理由ランキングを参照。

女性側の理由

順位理由
性格が合わない(性格の不一致)1
生活費を渡さない2
精神的に虐待する3
暴力を振るう4
異性関係5
浪費する6
性的不調和(性の不一致)7
家庭を捨てて省みない8
酒を飲み過ぎる(飲酒過多)9
家族親族と折り合いが悪い10

男性側の理由

順位理由
性格が合わない(性格の不一致)1
精神的に虐待する2
家族親族と折り合いが悪い3
異性関係4
浪費する5
性的不調和(性の不一致)6
暴力を振るう7
同居に応じない8
生活費を渡さない9
家庭を捨てて省みない10

『性格の不一致』がトップ

ご覧になってわかる通り、男女ともに『性格の不一致』がトップである。

例えばDV気質や金銭面のトラブルも含めて『性格の問題』としているケースもあると思うが、ザックリ言えば性格が合わない、昭和チックに言えばフィーリングが合わなくて後悔するケースが多いということだろう。

『性格が合う』とはどういうことか?

ここまでで言えば、『性格が合う人間と結婚すると後悔しない』という法則になる。

なんか小難しくめっちゃ当たり前のこと書いてる気がするネ!

えーでは、性格が合うというのはどういうことだろうか。

これは持論だが、私はそれは一重に、『相手に興味が持てるかどうか』だと思う。

何かしら自分には無い才能を持っている、あるいは魅力的なカリスマ性を持っている、などなど。

もっと言えばお金持ちだから、裸が見たいといった即物的な理由でもなんでも、その最初のステップは『相手への興味』から来るものだ。これは動物界でも同じ。

興味があるからこそ、ずっと一緒にいたくなる。隣にいて眺めていたい。

そんな感情の発露と相互利益の一致によって『結婚』という行為に至るのが自然な流れであろう。

つまり逆に言えば、大して興味の持てない相手と惰性・妥協で結婚すると後悔することになる、と言える。

無論例外もある。ひと昔前までの政略結婚とか、某教団の合同結婚式とか。

ここではそういうマイノリティな例外は無視することにする。

心的飽和とダイバージェンス

昨今、熟年離婚の割合が急激に増加しているのはご存じだろうか。

2020年、厚労省の人口動態統計によると、同居20年以上で離婚した夫婦の割合は21.5%であった。

これは統計の始まった1947年以降、過去最高の数値である。

『20年も連れ添った仲なのにどうして?』と思うかもしれない。

しかしここで重要なのは、長い結婚生活には心的飽和がつきものだということである。

つまり、『相手に飽きてくる』のである。先の言い回しを借りると、興味が薄れるのだ。

少女マンガのラブコメみたいな素敵な恋愛を夢見る諸氏は否定するかもしれないが、これは仕方ないことだ。

刺激を受けることが少なくなるとマンネリ化するというのは避けられない。

すなわち、当初は満足でもお互い歳を重ねるうち、『結婚に後悔』してくる可能性があるのだ。

しかしそんなのは分かりきっていることだ。昭和だろうと江戸時代だろうと新婚生活が永遠に続かないのは普遍的な事実である。

ではなぜ、近年になって急激に熟年離婚の割合が増大しているのだろうか。

私はそれは、高度に発達した科学がもたらす多様化ダイバージェンスの影響だと思う。

SNSを開けば港区女子が資産家と結婚したとか、Youtuberがモデルと結婚したとか、そんな報告で溢れている。

昨今はテレビのニュースまでそういったトレンドを取り上げ、ドキュメンタリー番組を制作してる有様だ。

シンプルに言えば、私たちの生活は情報であふれ返っている。

その結果、離婚に対するハードルが徐々に下がっているのではないだろうか。

少なくとも独身という生き方を選ぶ青年が増大している事実は、昨今の婚姻率の低下から明らかである。

幸せな家庭を築く為には

ここまでで説明したのは、配偶者を選ぶ時は興味を持てる相手かどうかが大事ということ。

そして、その興味は年々薄れていくこと。

では、『健やかなる時も病める時も慈しみ合う』ような、幸せな結婚生活を長く送る為にはどうすればいいのだろうか。

その秘訣は、お互いの努力だと思う。うん…めっちゃ当たり前なこと言ってるね。

しかしこれは本当に大事。そして難しい。

例えば結婚記念日は2人でデートしたり、誕生日にはサプライズしたり。

新婚生活を忘れないような、新鮮なコミュニケーションを持ち続けることでマンネリ化を防ぎ、興味・関心を抱き続けることが出来るのだと思う。

例えばオックスフォード大学の研究では、夫婦が一緒に新しい趣味や活動に取り組むことでマンネリ化を防ぎ、新しい経験を共有することで夫婦の絆が強まり、心理的な飽和感を軽減する効果があるとしている。

実際の成功例

とある私の友人の例では、毎月一緒にボードゲーム会に行って夫婦で遊んでいる。

子どもが大きくなってからは、家族ぐるみでボードゲーム会を主催するといったことも。

このように、共通の趣味を持つことは夫婦の絆を強める一環になるのではと思う。

実際の失敗例

これも私の友人の例だが、そこは子どもが生まれてしばらくして離婚しまった。

新婚時代はラブラブだったのに一体どうして…と思ったが、どうも子どもに対する優先度に差異があったとのこと。

片や『子どもが一番優先!』で片や『夫婦の時間も大事にしたい』という考えだったワケだ。

このように、夫婦間で価値観のズレがあると後悔する結果に繋がるケースも。

俗っぽい話

どうも玉虫色な記事になってしまったので、ここからは俗っぽい経験談を記述してみる。

私はもういい歳した中年で、周りに結婚した人も離婚した人もたくさんおります。

同棲は大事

同棲生活は結婚の『お試し期間』として機能する。

どんなに愛し合っていても一緒に生活すると相手のイヤな部分が見えて来るのが大半である。

家事が杜撰であるとか、生活がだらしないとか。

最低でも半年は同棲してから結婚した方が、離婚率が低い気がする。

結婚式も大事

若年層の貧困化もあり、最近は『結婚式にお金をかけるなら旅行でも行った方がいい』といった考えが多いように感じるが、結婚式を挙げたカップルは離婚率が低い印象。

結婚式というセレモニーを友人の前で開くことで、離婚すると恥ずかしい、なんだか来てくれた友人に申し訳ないという意識が働くのだとか。

直感的な面から言っても、結婚式というのは凄まじく準備に時間がかかる。2か月前から毎週土日潰れるのなんて当たり前。

そんな苦労を乗り越えられるカップルなのだから、そもそも離婚する危険度は低いんだろう。

お金はもっと大事

アリストテレスも『愛と貧しさが一緒に住むことは難しい』と述べているように、例え愛情があってもお金がない結婚生活というのは荒みがち。

若いうちにさっさと結婚しちゃう方が婚期を逃す心配がないけども、充分な資力がない状態では先延ばしにするべき。

めちゃくちゃヒドイこと言うが、新婚旅行に行けなかったり、結婚指輪が安物の夫婦ほど離婚率が高い気がする。

まあそう考える人が多いからこそ非婚率の上昇に拍車をかけているんだろうが…。

メジマズは避けるべき

どちらがメインで担当するにせよ、料理下手な配偶者は避けるべき。

奥さん(旦那さん)は家政婦(夫)じゃないんじゃから!ってお叱りの言葉が飛んで来そうだが、食欲というのは三大欲求の一つで、食事は毎日のこと。

付き合った当初は『まあこんなもんか』で許せたとしても、日々の食事があんまり美味しくないというのは、ボディーブローのようにジワジワ効いて来る。

・世の中には結婚前から料理が得意な女も居る。(←ここで30~40%が勝ち組)
—— 境界線 ——
・料理が苦手でも、結婚して毎日台所に立つようになれば、
普通は上手くなる。 (←ここまでで90%が脱出)
・どうしても上手くならない、もしくは味覚か何かに問題のある女でも、
辛抱強く指導すれば治る。 (←トータル97%の男が生存権獲得)



ここは残り3%に入ってしまった男達がこの先生きのこる為の知恵を出し合ったり
単に愚痴ったりする為のスレというわけだ。
誰しも、自分がその3%に当たるだなんて思っていなかったのさ。
境界線(結婚)を越える時には、皆、大丈夫だろうと思って越えたんだ。
料理なんか毎日やってれば上手くなると。
下手でも指導してやれば食えるようになると。

5ch 『嫁のメシがまずい』スレより

まとめ

  • 配偶者を選ぶ際は『相手に興味が持てるか』を重視すると良い
  • 末永く家庭を築く為には、お互いの努力が大事
  • 同棲はしとけ、お金も貯めておけ、ついでに結婚式もやれ

ちなみにデューク大学の研究によると、出来婚の離婚率は30%ダヨ