世界で最も高価なトレーディングカード10選

ハースストーンやシャドウバースなど、スマホアプリで手軽に遊べるトレーディングカードゲーム(TCG)が人気ですが、これらはもちろん元々は紙媒体でカードを収集して遊ぶアナログゲームが元祖です。マジック・ザ・ギャザリングや遊戯王カードが有名ですね。

そしてこれらのカードの中には様々な理由で希少価値の高い物も存在します。今日はそれをランキング形式でご紹介しましょう。一番高いカードは一体、おいくらぐらいするんでしょうか。

※トレーディングカードの取引は所詮水モノですし、カードの保存状態によって大きく値打ちが変わりますので、あくまで平均的な価格を掲示しています。

10位 スペクトラルタイガー(約13万)

スペクトラルタイガーはワールド・オブ・ウォークラフトというTCGのカードです。ファイア・オブ・アウトランドという拡張パックにて、484パックに1枚だけ封入されたレアカードとしてリリースされました。ワールド・オブ・ウォークラフト自体はあまり人気はないのですが、その希少さから高値が付けられています。

9位 死のデッキ破壊ウイルス・少年ジャンプ選手権限定版(約40万)

遊戯王カードの一つ、『死のデッキ破壊ウイルス』といえば原作でも主人公の宿敵、海馬が使った有名なカードです。このカードは色んなバージョンが出ており、選ばなければ数百円で手に入れることが出来ます。しかし2007年にカナダで開催されたShonen Jump Championship(少年ジャンプ選手権)の上位入賞者だけに配られた、海外版の限定ウルトラレアバージョンは非常に希少です。保存状態が良ければ数千万以上の値がつくこともあります。

引用元:https://matome.usachannel.info/?p=287822

8位 タイムウォーク(約50万)

1993年に発売が開始された世界初のTCG、マジック・ザ・ギャザリングの初版収録カードです。当時、TCGというジャンル自体が黎明期であった為、パワー9と呼ばれるとんでもないカードがいくつか存在しました。タイムウォークもその一つです。2マナで追加ターンを得るという効果は、シャドバの『次元の超越』などを知る方ならいかにとてつもない強さか分かるでしょう。

7位 武道神の甲冑(約120万)

こちらも遊戯王カードからの出典。2006年に秋葉原で開催された遊戯王世界大会にて、準優勝者に授与されたカードです。当初は1億円以上もの値段でオークションに出されていましたが最終的に120万で販売されました。世界に一枚しかない希少なカードです。その効果は直接攻撃に成功するとゲームに勝利するという強力なもの。しかし制限カードになっている為、公式には使用出来ないようです。

6位 ブラックロータス(約350万)

タイムウォークと同じく、初期のマジック・ザ・ギャザリングに収録されていたパワー9と呼ばれるカードの一つです。レアカードの代名詞として世界的に有名なので、ご存知の方も多いんじゃないでしょうか。その効果はなんとノーコストで追加の3マナを得るというもの。いかにぶっ壊れ性能か分かりますね。当然ながら禁止カードの扱いですが、コレクターの間ではとてつもない価値があります。特に最初期の"アルファ版"と呼ばれているカードは希少価値が非常に高いです。

5位 ポケモンイラストレーター(約700万円)

ゲームで使うカードではないので厳密にはトレーディングカードではありませんが、1997年にコロコロコミックで開催されたイラストコンテストの入賞者のみに配られるポケモンカードです。入賞者は4~8人しかいなかったので世界に数枚しかない大変珍しいカードであり、手放した入賞者によって頻繁に取引されているものの、1000万以上の値段がつくこともあるそうです。

4位 No1トレーナー(約960万)

お次もポケモンから。こちらも厳密にはトレーディングカードではありませんが、ポケモンカードの大会優勝者にだけ渡されるプロモーションカードです。これを所持しているプレイヤーは地域予選をスキップして次期トーナメントに参加する資格を持つ為、ほとんど市場に出回りませんが、もし出た場合は間違いなく100万以上の値が付くそうです。

3位 タイ・カッブ 1917 Cracker Jack(約2000万)

急になんやねんこのオッサンって思うかもしれませんが、こちらは1917年に発売された野球カードの一つです。クラッカージャックっていう名前のシリーズだったみたいですね。その中でも数々のMLB記録を持つタイ・カッブのカードはとても人気で、もはや投機的なカードになっています。非常に古いカードなので現在ではそのほとんどが失われ、伝説的なカードになっています。

2位 マイケル・ジョーダン 1986-87 Fleer Rookie Card(約7700万)

今度はバスケ選手のトレーディングカード。誰もが知ってる人気選手、マイケル・ジョーダンです。彼は1984-85シーズンにデビューしていますが、Fleer社という企業がバスケットボールのカードを作り始めたのは1986年のこと。なのでまだ『ルーキー』(新人)だったというワケですね。このカードは2019年頃までは300万ほどの価値だったのですが、時が経つにつれ高騰化しているようです。

1位 T206 ホーナス・ワグナー 1909-11(7億2700万)

な、な、ななおくえん!?

一位もアメリカの野球カードから。ゲーム用のトレーディングカードではないですし、もしそうだとしても到底ゲームに使うことなんて出来ずにガラスケースに入れておくワケですが、とにかくこのホーナスワグナーのカードは『野球カード界のモナリザ』と呼ばれています。

彼は『史上最高の遊撃手』という異名を持ち、1902年に打点王、盗塁王、得点王の地位を得ています。その大活躍の人気っぷりに加え、このカードは第二次世界大戦前のものなので現存数が少ないのです。また、この野球カードシリーズはタバコのオマケとして付属していたものなのですが、ホーナスワグナーが『子供たちに喫煙を薦めるようなことをしたくない』という理由で発売後早々に自分のカードを撤去させました。その為、世に出回ったのは結局50~100枚だけとされており、その希少価値に拍車をかけているのです。

このカードは破損が酷くても1000万以上の値が付くそうです。野球が国民的スポーツとなっているアメリカならではですね。皆さんももしかしたら机の奥に眠ってたりしません?

以上、高額なトレーディングカードのご紹介でした!