『長期人狼』と『短期人狼』の違い
似て非なる2つの人狼
通常、対面で行われるリアルの人狼や、オンライン人狼最大手の人狼ジャッジメントで行われているゲームは、全て『短期人狼』に分類されるものです。
一回のゲームが1~2時間程度で終わる形式ですね。
それに対し、ゲーム内の一日がリアルで24時間かかる人狼ゲームを、『長期人狼』と呼びます。15人でプレイした場合最大一週間かかるというわけですね。
今日はそんな長期人狼のススメです。
長期人狼の特徴
長期人狼と短期人狼は性質が全く異なります。短期人狼は咄嗟の判断力やリアルタイム性の高いログになるのに対し、長期人狼は一日が24時間とたっぷり時間的余裕がある為、一回一回の発言が長文となり"濃い"ログになります。
その為、非常に濃密な駆け引きを楽しむことが出来ます。
ぶっちゃけプレイ中は日がな一日ゲームのことしか考えられなくなります。
例えば、長期人狼は占い師と霊能者がそれぞれ真確定する1-1の状態(いわゆる平和状態)になることがほとんどないです。
人外がゆっくり時間をかけて相談し、平和にならないよう戦術を立ててくるからです。
狂人と人狼のCOタイミングが偶然被る可能性も低いので、人狼が狂人に任せず積極的に占い騙りするケースも多いです。(体感的な話ですが)
このように、短期に比べてゲームの"質"が高いのが特徴です。
(短期は短期の良さがちゃんとあるんですけどね)
長期人狼の専門用語
長期は短期で登場しない、独特の専門用語が存在します。
もしこれから長期人狼をやってみたい、というなら最低限覚えておきましょう。
逆にこれさえ覚えておけば大抵はやっていけます。
表記 | 意味 | 備考 |
▼ | 吊り、処刑 | |
▽ | (第二希望での)吊り、処刑 | ▼と併記することが多い |
▲ | 噛み、襲撃 | |
△ | (第二希望での)噛み、襲撃 | △と併記することが多い |
● | 占い希望先、または黒 | |
○ | (第二希望での)占い希望先、または白 | |
【】 | 強調表示 | 【私は村人です】というように文字を囲んで使う |
■ | 議題 | ■今日の吊り希望は? というように全体への話題提起として使う |
n-n | 通常は占い師と霊能者のCO数を指すが、喉数表記でも使う | 一日目の最初の発言なら1-1、二日目の3回目の発言なら3-3、といった具合 |
★ | 特定の相手への質問に使う | |
☆ | ★を受けた際の、回答の表記に使う | |
※ | 特定の使い方はないが、発言の訂正に使われることが多い | |
CT | コアタイムと読む ログを読める時間帯のことを指す | CT都合を槍玉に挙げた推理は倦厭される傾向がある |
喉数 | 一日に発言出来る回数のこと | 無制限だとログが再現なく伸びる為、3~10程度の縛りが設けられていることが多い |
飴 | そのゲーム中に、喉数制限を超過して追加発言出来る回数のこと | 予め定められたルールにより、他人への譲渡が行える場合がある |
長期人狼の良いところ
時間的制約が少ない
短期に比べて長期は一日が24時間なので、プレイ時間は最低でも2~3日かかります。
そう考えると時間的制約が多いように思いますが、実際は手の空いた時間にログを読んで発言を書けばいいので、短期のように集中的に時間を取られることがありません。
短期では初日の占いCOのタイミングで真偽差が出ることもありますが、長期ではそういった要素は薄いです。
濃密な推理が楽しめる
冒頭に記載した通り、長期はログを見返す時間がたっぷりある為、人外もボロを出さないように細心の注意を図ります。
逆に、村人は目を皿のようにしてログを読み、人外に繋がるヒントを探し出そうとします。
喉数が限られている場合が多いので伝えたい内容をコンスタントに伝えられるよう、洗練された文章になり、鋭い質問の応酬も行われます。
こういったやり取りは短期では味わえない"知能戦"を彷彿とさせます。
長期人狼の悪いところ
ストレスがハンパない
普段の生活の中で、オン/オフを切り替えられる人なら大丈夫だと思いますが、長期中はゲームのことで頭がいっぱいになりがちです。
仕事しながらも「次の発言はどうしよう」とか、お出かけしてる最中も「今日は寡黙気味だけど吊られちゃわないかなぁ」とか。
特に殴られている場合などは本当に頭が悶々としますので、ストレスが後半につれてどんどん蓄積していきます。
そもそも、人狼ゲームは村サイドであればあらぬ疑いをかけられ続け、狼サイドであれば嘘をつき続けなければならない、ストレス負荷の高いゲームです。
短期であれば"一時のこと"で時間が経てば忘れられますが、長期は長ければ一週間以上そんな心理的負荷がかかり続ける訳です。かなりストレスが溜まります。
初心者なんかは耐えられなくなり、求めるものが「ゲームからの解放>勝利」という図式になってしまい、無意味に柱行為をし出すこともしばしば。
一回のゲーム毎に10ラウンドフルで戦い抜いたボクサーのような疲労感がありますので、そこは注意です。その分、勝った時の射幸感も強いんですけどね。
ゲームが簡単に崩壊する
元々、人狼はトークゲームなので荒らしやリア狂に弱い側面がありますが、日数をかけてプレイする長期は殊更そういった状況に弱いです。
例えば、6日間もかけて生存者3人の最終日になり、これから一番盛り上がるところ…といった局面で、人狼が"赤窓誤爆"をしてしまった場合を想像してみて下さい。
拍子抜けもいいところ。費やした6日間は何だったんだろって感じになりますよね。
他にも、ついゲームのことを忘れて突然死してしまったり、喉数制限などのルール違反者が出てしまったりすると、せっかく何日もかけたゲームが中途半端に終わってしまうことが多々あります。
イルルの経験では、野良の長期村は3分の1くらいが崩壊してます。
なので、長期は基本的にツイッターなどで集めた身内(知り合い)だけを集めてプレイすることが多いですね。その方が安全ですから。
ただ、身内とばっかりやっても新しい刺激はないので、そういったところが長期の悪いところかなと思います。(サーバによっても民度の差は大きいでしょうけど)
まとめ
本記事では短期人狼と長期人狼の特色の違いを説明しました。
人狼ジャッジメントが主流になっているせいか、長期人狼は人口も少なく、限られたサーバでほそぼそとプレイされているような印象ですが、大変面白いので盛り上がっていって欲しいなと思います。
ちなみにオレは長期の占いと霊能は無敗記録更新中
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