マーダーミステリー『魔女の聖餐式』が面白かった

久しぶりのブログ更新です


皆さん、マダミスやってますか?
イルルはコロナ禍の影響でオンラインシナリオばかりプレイしていたのですが、やっと状況も落ち着いて来たかな?ということで、この前久しぶりに対面式でマーダーミステリーを遊んできました。
その時に用意した『魔女の聖餐式』というシナリオがとても面白かったので、その紹介をします。
ネタバレは一切含んでおりませんので、ご安心下さい。

『魔女の聖餐式』のあらすじ

「その館に入った者は死ぬ」との都市伝説がある古い洋館。
そこは魔女館と呼ばれていた。
10年間空き家だった魔女館を購入した『家主』
館の調査の依頼を受けた事故物件コンサルタントの『探偵』
探偵の助手である『霊感少女』と『動画配信者』
4人は魔女館に踏み込んだ。
無人のはずの館で出会う『記憶喪失の男』と『眠れる美女』
柱時計が12時を鳴らす時、惨劇の聖餐式が始まる。

…どうです?面白そうでしょ?ジャンルとしてはホラーに分類されますね。
最初は4人しかいないプレイヤーですが、後から2人追加されるというのがユニークですよね。

『魔女の聖餐式』のギミック

◆進行ブックによって進める全6章のストーリー
◆エンディングは約100パラグラフのゲームブック形式
◆ゲームの途中で誰が死ぬかによって展開が変わる
◆ゲームの途中で新しいキャラクターシートを引き継ぐ
◆狂気が増えるとキャラクターが「発狂」
◆ゲームマスター不要
◆密談なし
◆6人でもプレイ可能(他のプレイヤーとはプレイ条件が変わりますが、《探偵》を追加可能)

なんとエンディングが100パラグラフ!これはすごいですね。
これはキャラクターの行動パターンによって100種類以上の結果が絡まって最終的なエンディングを形作るという仕組みです。
これのおかげで、いわゆる『トゥルーエンド』というものが存在しない作りになっています。
逆に言えば『ハズレEND』が無いということです。これはグッドな点。やっぱり真相に辿り着けないと不完全燃焼感ある人もいますからね。
どのような選択肢でも、それがあなた達の迎える(ほぼ)オンリーワンのエンディングになるのです。

また『発狂』という要素があるのがクトゥルフを彷彿とさせて面白いところです。
館を捜索するという舞台背景もこれまたクトゥルフっぽいので、『クトゥルフはやったことあるけどマーダーミステリーはやったことない』というプレイヤーにもすんなり受け入れられるんじゃないかと思います。

ちなみに、詳しくは言えないのですがゲームの途中で死んだキャラクターは人狼ゲームのようにゲーム自体から排斥される訳ではありません。ソファで眺めてなきゃいけないような人は出ませんので、ご安心を。

『魔女の聖餐式』のおすすめポイント

大半のマーダーミステリーと違って『魔女の聖餐式』がユニークだと感じた点は、全6章に渡って物語がどんどん進展していくところです。
『事件の犯人を見つける』というおおよその目的はブレないのですが、章が進むにつれゲーム内の時間が進行していき、それによってまた新たな展開と推理要素を迎えることになります。他のマダミスのように単純にカードが増えていく、という訳ではありません。もっと濃密です。
これによりリアルなミステリー小説を読んでいる感覚と共に『この次はどうなっちゃうの!?』というサスペンスドラマのような物語も味わえるので、ゲーム中に中だるみすることが一切ありませんでした。

それぞれの登場キャラも魅力的で、さすが『文絵のために』を開発したワンドロー様のシナリオということもあり、キャラクターシートを読んでるだけでワクワクしてしまいます。
特に『探偵』というキャラはゲームの事前情報にある通り6人プレイ時の追加キャラなんですが、この『探偵』という役柄もゲーム内の役割が非常に尖がっていて決して中身スカスカの味噌っかすキャラではありません。
ゲームの情報を読むと基本的に5人プレイで、6人時のみ『探偵』を追加するよう指示がありますが、イルル的には探偵も入れて6人フルメンバーで遊ぶのがおススメです。

イルルは対面、オンライン両方で遊びましたが、オンラインだとちょっとルールの判定に困るところがあるのでやっぱり対面がおススメですね。有名どころのグループSNEのシナリオにも負けず劣らずな面白さだったので、気になってる人は是非ご賞味あれ。お値段も3000円と良心的な価格です。

密談の仕組みが存在せず、進行ブックを読むだけで混乱せず進められるようになっているので、GM初心者の人にもおススメです。(ちょっとエンディング処理が大変ですけど)

以上、『魔女の聖餐式』のご紹介でした。