登山のメリットとデメリットを挙げてみる

登山を始めてから約2年経過しました。
毎月1~2回は登ってるので大体30回以上は登山したってことなるでしょうか。
テント泊も一回やりました。今年も機会を見てまたやりたいですね。
そんな私が経験の中で感じた、登山のメリットとデメリットを並べてみました。
メリット
インスタントな自己達成感
わかりやすく言うと、ごく短い時間で"マラソン大会で金メダルを取ったような"体験が得られます。
登山は基本的には自己責任です。自分の身一つで山頂に至るというシンプルなアウトドアスポーツです。
例えばサッカーとか野球だとチーム戦なんで、勝利しても自分一人の力とは言えないワケじゃないですか。仕事なんかも何が"目標"か、そして何が"成功"なのか分かりにくいところあるじゃないですか。
その点、登山は理屈が簡単で、一人で山のてっぺんに登って無事に帰れるかどうか、それだけです。友達と登ることは精神的な助けになりますが、別におんぶしてくれるワケじゃないですからね。
道具を揃えて準備するのも、登山計画を組んで行くのも、実際に身体を動かすのも全て自分一人です。誰にも頼らず、自分の力だけでやり切る必要があります。
長い道のりを経て、苦労して、やがて山頂に至る。そのような『やれば出来た』という体験は、精神活動にポジティブな影響と幸福感を与えてくれるのです。

手軽に始められる
本格的な登山っていうと、やれ登山靴だのザック(リュック)だの、レインウェアは必須だのと小うるさいですが、高尾山を始めとした初心者向けの山であれば、ジーパンにスニーカーで十分です。
かくいう私も初めての登山は高尾山で、カジュアルブーツにショルダーバッグという恰好で登頂しました。一号路(もっとも楽な登山道)であれば全然余裕です。ベビーカー押してる人さえいるんですから。
登山の素晴らしさってこんな風に手軽に始められるところだと思うんです。スポーツで言うとランニングの延長線ですね。極端な話、身一つあれば出来るワケです。
「でもそんなナンチャッテ登山じゃつまらないんじゃないの?」って思うかもしれませんが、そんなことは決してありません。初心者向けの山は良い意味でアミューズメント化していて、めちゃくちゃ楽しいですよ。
バットもグローブも要らない、電車賃だけあれば始められる素敵なスポーツなんです。
健康に良い
まあ、当たり前なんですけど運動なので健康に良いです。
例えば3時間山の中を歩いたとして、大体1000キロカロリー消費したとしましょう。これはサッカーで言うと1.5試合分、水泳で言うと90分泳ぎ続けたくらいの負荷です。
しかも登山は主に下半身の筋肉を使う上に強度の有酸素運動でもありますから、スラリとした体形作りに持ってこいです。私は一睡もできないくらいヒドい肩こりに苛まれることが昔よくあったんですが、登山を始めてから一切無くなりました。
あと、下山後の食事はスッゲー美味いです。ありえないくらい。モノを食べるということは素晴らしいことなんだと思い知ります。運動は最高のスパイス。
たっぷり運動してぐっすり寝る!素晴らしい充実感を味わうことが出来ます。

良い人しかいない
理屈はよくわからないんですが、登山客って基本的に良い人しかいないです。温和で笑顔で、困ってたら進んで助けてくれるような人。そんな人ばっかり。
過去にはテント場で盗難事件があったとかも聞くので、運が良かっただけかもしれませんが、少なくとも私はヤベー奴には会ったことがないです。
最近はどこの山でも色んな国籍の外人さんがいますが、それも含めていい人ばっかです。何でなんでしょうね。
思うに、登山って自ら苦労をかける修行みたいな側面があるんで、そんな体験をしたがる人は他人の苦労にも共感しやすい(=他人に優しく出来る)という素養があるのかもしれません。
渋滞が発生する秋の大山とか富士山はたまにイライラしてる人もいますが、少なくとも朝の満員電車みたいにはならないです。
生を実感する
これはちょっと特殊かもしれませんが、例えば平日の山って人が少なくて、登山口から山頂まで終始1人きりだったりします。
日常で他人と完全に隔絶された状態で長時間過ごすって、現代社会だとほぼないですよね。
スマホを開けばネットの情報が流れてくるし、コンビニ行けば店員がいますし、部屋に閉じこもってても車の音が聞こえてきたり。まぁ大体どこかで他人の存在を感じます。
でも山で完全に1人になると、否応なしに自分の存在が大きくなります。なんていうんでしょう、静かな孤独というか。ポエミーですけど。
正直ちょっと怖さもあります。何かあっても誰も来ないし、自分の判断がそのまま結果になる。でもその緊張感があるからこそ、「今ここにいる自分」を強く感じるんですよね。
周囲に誰もいない、あるのは自然だけ。そんな状況だと情報デトックスなんて言葉じゃ言い表せないほど、「自分は何者か」というのを強く意識するんですよね。
普段は周りに人や情報がありすぎて、自分の輪郭ってぼやけてるんだなって思います。山だと、それが急にくっきりする感じ。
そういう時間、たまには必要だと思うんですよ。人生長く生きるほどに。

デメリット
金がかかる
メリットに"手軽に始められる"と書きましたが、確かに高尾山とか筑波山とか、小学生が遠足で登るような山だとスニーカーとジーパンで始められるんですよ。
でも、それ以上の山、例えば東京都最高峰の雲取山とか神奈川で有名な丹沢山など、中級者以上の山ですと最低限登山靴と登山用リュック(ザックと言います)は必要になります。
そしてそれらはどんなに安くても揃えるのに2万くらいします。本格的にやるぜ!ってなると金食い虫。
そんで「クマが怖いからクマ鈴買おう」とか、「暑いから帽子を買おう」とか始めるともっともっと金がかかります。私はテント泊装備揃えるのに12万くらい使いました。(それでも安い方)
なので本格的に始めようとするとなかなか敷居が高いというか、沼る危険性があります(笑)

命の危険がある
素人目には危険なスポーツに感じるんじゃないでしょうか。よくニュースで登山家が死亡とかやってますよね。
これは残念ながらその通りで、登山はなかなか危険なスポーツとなります。冬山なんてやろうと思うと一層その危険性は高まります。
もちろん挑む山によって危険度は変わりますが、3000メートルの山でも500メートルの山でも、人は10メートル落下すれば死にます。
そして基本的に登山道に手すりとかはありません、崖を歩くことが多いですし、鎖を登ることもあります。人気のない山は登山道が崩壊していることもしばしば。
だからこそ登り切った時の自己達成感がハンパないのですが、毎年どんな山でも死亡者は一定数出ています。まぁ、高齢の方の事故が圧倒的に多いですけど。
ちなみにクマ出くわしたことは一切ないです。北海道とかだと違うのかなぁ。
朝が早い
登山家には当たり前なんですけど割りとネックなんじゃないかと思います。
夜の山はマジで真っ暗なので、日が暮れる前に下山、あるいは山小屋などの宿泊施設に到着するのが登山の基本。日帰りですと始発の電車に乗って朝8時に登山開始、14時には下山といったようなコースになることが多いですね。
なので前日が地味に制限されます。朝が早いので夜更かしできないし、お酒もほどほどにしないと翌日危険。「明日山か…」ってなると、ちょっとした遠足前夜みたいな緊張感があります。
そして朝の登山というのはバスの接続が命みたいなところがあります。公共交通機関を使うのであればほとんど電車→バスで登山口へ、という移動になるのですが、田舎のバスなので午前中の便が2本だけとかザラです。
ちょっとお腹が痛くてトイレへ…ってやってたらバスに間に合わなくなって、企画倒れでトンボ帰りなんてことも(笑)
せっかくの休日がまるっきり無駄になるのってストレスですよね。まあそんな時は「ちょっと観光でもして帰るか」って切り替えられる人なら問題ナシ。

移動がダルい
上記の「朝が早い」とちょっと内容が被るんですが、登山出来る山って当たり前だけどド田舎の僻地にあります。つまり行くのが大変です。
東京都内を例に言えば、一番アクセスが良いのは多摩の高尾山ですね。電車の本数も多いしバスも乗る必要なし。でも、そんな山でも新宿から約1時間かかります。
狭い電車内でデカいザックを持ち運びするのは他人に気を遣うのでストレスだったりします。
秩父地方なんかは特急が出てますし、ツアーを組めば登山口まで高速バスで直通だったりしますが、大体の山は「往復に5時間以上かかる」ケースが多いです。山にいる時間より移動時間の方が長いなんてことも普通にあります。
私は移動中ずっとスマホでゲームしてますが、山に着く頃にはバッテリーが70%切ってます。なので山に着いた時点で「もう結構やりきった感」が出てるのも困りものです(笑)
場所を食う
これ、私が登山を始めて一番最初に感じたデメリット。
登山用品が充実してくると保管場所が大変だったりします。私は専用のキャビネットを買って全部そこに突っ込んでますが、テント用装備を揃えたらそれすらもパンパンになって来ました。
小さくて高価なアイテムが多いので、きちんと整理しておかないとどっかに行ってしまいますし、お手入れも大事です。
まぁ、そんな道具の数々も段々眺めててニヤニヤするようになってしまうんですが、家がワンルームで狭い、ズボラで整理整頓が出来ない、といった方ですと結構しんどいかもですね。
テントやレインウェアも濡れたまま放置できないので、雨の後は家で干す必要があります。泥臭くて家の中までアウトドア気分になります(笑)

以上、新米登山家の感想でした!








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