こんなにあった!スポーツ界の八百長問題まとめ
毎年大みそかに行われる格闘番組『RIZIN』にて、2021年末にユーチューバーで総合格闘家のシバターと初代K-1WORLD GPウェルター級王者・久保優太が対決しましたが、裏で八百長の相談をしていたことが明らかになりました。
これについてシバター選手は当初『全くの捏造』と否定していましたが、後に公開された動画では『嘘に騙されんなよ』と述べており事実上の"台本破り"を認め、久保選手側も『事実である』と認めており、音声記録まで保存してあるそうです。
このようなニュースが大々的に報道されている中、少し興味が湧いたので今回はスポーツ界にはびこった過去の八百長問題をまとめてみました。
競艇
ハタチで競艇選手としてデビューした西川昌希は三重支部のホープとして将来を期待されていましたが、2019年、突然引退を表明します。デビューしてから10年、まだまだこれからという時期のことです。
当時は周囲から健康上の問題かと推測されていましたが、実はこの時に八百長行為が内々で発覚しており、引退の本当の理由はそれでした。
そして翌年の2020年、西川選手は親族の男と共に八百長行為の主犯として警察に逮捕されます。八百長の内容はレース中にわざと減速して負け、親族の男から見返りに300万円を受け取ったというものです。
競艇での不正行為はモーターボート競走法という法律の違反となり罪が重く、判決は執行猶予無しで懲役3年・追徴金3,725万円の実刑。西川選手は八百長行為について、「全盛期の1年間の賞金額に相当する2500万円以上の金を数回の八百長で稼げる」、「いったん不正の旨味を知った俺は、甘い誘惑から逃れられなくなった」と述べています。
テニス
2017年、テニスの不正監視団体であるテニス・インテグリティ・ユニット(TIU)はプロテニス選手である三橋淳に対し、永久資格停止と罰金5万ドル(約565万円)の処分を下しました。
原因は2015年に2回、三橋選手が多額の報酬を支払って八百長試合、つまり相手にわざと負けるように依頼をしたこと、また約70回にも及ぶテニスの違法賭博に関わっていたことが発覚したからです。
三橋選手はイギリス生まれのエリートで5歳からテニスを始め、あの有名な錦織圭選手とダブルスを組んだこともあります。一時期は世界ランキング200台まで食い込むほどの実力者でしたが、この事件を機に永久にテニス界を去ることになりました。
大相撲
2011年、別件の捜査で警察が複数名の力士の携帯電話を押収しメールを調査した折、八百長行為の痕跡が13人の力士から発見されました。この時点で3人の力士が八百長行為を認めたと相撲協会が発表。その年の春場所は開催中止となり、NHKでも相撲を放送中止とする異例の事態に。
その後の詳しい調査で更にたくさんの力士が八百長行為に関与していたことが明らかになり、最終的には19人の力士が相撲協会から引退勧告を受け引退。他2人の力士は従わなかった為に解雇処分となりました。これにより、角界でいかに八百長がはびこっているか露呈する結果となったのです。
日本の国技である相撲の汚点。このニュースは国外でも大々的に報道され、当時は『相撲協会存続の危機』と言われ大騒ぎとなりました。
野球
1969年のペナントレース中に、西鉄ライオンズは自軍の選手が八百長に加担しているのではないかと疑念を抱き、極秘に調査を始めました。
その結果、投手である永易将之が八百長に加担していたことが判明。これはこの年の7月の大阪スタヂアムの対南海戦で、打ち込まれたにも関わらず悪びれた様子も見せない態度を見て、社長が不信感を抱いたことが発端でした。
この事件は波乱を呼び、永易選手は国会にまで招致され一連の出来事を発表することに。その結果、暴力団絡みの野球賭博及びオートレースの八百長に加担していたことが明らかとなり、最終的に八百長に関係していた他の選手を名前を全て吐き、西鉄のみならず中日、ヤクルト、ロッテ等19人の野球選手が処分される事態に。
オートレース関係者も4人の逮捕者を出すなどスポーツ界に甚大な影響を与え、一連の事件は『黒い霧事件』と呼ばれました。
まとめ
今回は国内に限ったケースをご紹介しましたが、国外も含めるとスポーツ界というのはかなりの八百長行為が過去に発覚しています。海外サッカーなんて八百長の宝庫ですね。
そして共通してそのウラにいるのは暴力団や違法な賭博行為。きな臭い金のやり取りです。『ギャンブルのあるところ不正あり』なんて言葉があるくらい。
スポーツ選手も生活の為にやっているのであまりキレイ事ばかりではやっていけないのかもしれませんが、いつの日も少年たちに夢を与える存在であって欲しいものですね。
八百長ってただでさえ見つけにくいもんねー
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