『エスケープルーム ザ・ゲーム』のご紹介

1時間限定で味わえるドキドキ感

ゲームマーケットで見かけてから気になってた『エスケープルーム ザ・ゲーム』を新宿のイエローサブマリンで見つけたので購入して遊んでみました。

正式な発売日は2020年1月24日ですが、一足先に遊んだ格好なんで軽くご紹介してみようと思います。購入を検討してる方の参考になれば幸いです。

エスケープ

どんなゲーム?

今や定番となった「卓上で脱出ゲームが遊べる!」というコンセプトのボードゲームですね。異なるシナリオが3本入っているので、3回分の脱出ゲームが楽しめる仕様です。

しかし、このパッケージの中で一番目を引くのは、何と言っても巨大なコンポーネントである『クロノデコーダー』の存在でしょう。

クロノデコーダー

引用元:ジーピー

↑この画像の手前の装置が『クロノデコーダー』です。

ボードゲームとしては邪道の領域になる、単三電池3本で動く電源系ギミックになります。
スタートボタンを押すと60分のカウントダウンが始まり、正しい鍵を指すとファンファーレが鳴り次のステージへ進める仕組みになっています。間違った鍵を指すと1分マイナス。
この装置のいいところは臨場感あふれる環境BGMを流してくれるのですが、残り時間が少なくなるとそのBGMの音量が段々大きくなっていき、こちらの緊張感をいい具合に高めてくれるところです。

また、このように非日常的なコンポーネントを隣に置いてプレイするだけで何となく『脱出してる』って気分になってワクワクしますね。

施設系の有料脱出ゲームでもショボいのだとただクイズ書いた紙配るだけですけど、実際に牢屋に閉じ込められてスタートしたり、鍵を探して箱を開けたりっていうギミックがある方が絶対盛り上がりますよね。臨場感が違いますもの。

良いところ

ほぼ必ず1時間で終わる

イルルは脱出系のゲームは割と好きなんですが、あまり長時間拘束されるのは好きじゃないんです。
その点、このゲームは最初から1時間っていう制約があって、誰の目にも分かるようにカウントダウンが進みます。

一応、ルール上は『1時間以内に脱出出来なくても続けて構いません』ということなんですが、ヒントカードをうまく活用することで大体は1時間以内に脱出出来るようにうまく作られています。その為、グダグダと長時間悩んで何も進展しない、そのうちゲーム自体に飽きてくる、という状況になりにくいです。

これはとてもいいところですね。シナリオの作り手の成せる技だと思います。

将来性がある

このゲーム、海外では多数の拡張版が出ており、発売元のジーピーからも順次日本国内で発売していくとアナウンスがされています。
その拡張版がね、眺めてるとどれも面白そうなんですよ。

例えばこれ。

vr-glasses

引用元:公式サイト

なんか覗き魔みたいなオッサンがデカデカと載ってるパッケージですが、このダンボール製のスコープにスマホをセットして公式アプリを使えば、VR映像を楽しみながら脱出ゲームが遊べるらしいです。

巨大な『クロノデコーダー』だけでもかなり攻めた試みなのに、拡張版でも大変チャレンジャブルなギミックを盛り込んでくるのが驚きです。

この他にも4つの拡張パッケージが海外では発売していて、映画『ジュマンジ』をモデルにしたシナリオや、殺人事件現場をモデルにした推理シナリオ(もはや脱出ではないw)など、とても面白そうな拡張版が目白押しです。

せっかくだから全部日本語版で発売して欲しいですね。頑張れジーピー。

悪いところ

謎解きがやや薄味かも

シナリオは複数入っていますが、ストーリーの深さや謎解きの内容はやや薄味かもしれません。以前、『アリスと謎とくらやみの物語』を紹介しましたが、あれに比べるとさすがに質は落ちます。まあ、あっちはシナリオ一本なので力の入れようが違うのは当然ですけどね。

あ、ちなみにこのゲーム、使ったコンポーネントはちゃんと再利用出来るようになっていていますので、一回遊んでしまってもGMとして友達に遊ばせることは可能です。

準備が大変

このゲーム、結構準備が大変です。
まず箱がデカい。っていうかクロノデコーダーがデカい。20cm*20cmくらいでしょうか?持ち運びが大変です。軽いけど。

そしてクロノデコーダーは単三電池3本が必要で、電源蓋を開くのにいちいちプラスドライバーが必要なので、遊んでる最中に電池切れとか起こしたらちょっと残念なことになりそうです。

また、紙とペンも必須です。出来れば人数分。スマホのメモアプリとかだとかなり辛いです。何故かはネタバレになってしまうので伏せますが…。

まとめ

お値段約4000円と少しお高めのゲーム(ほぼクロノデコーダーのせい)ですが、今後拡張版がいくつも発売されることを考えると脱出ゲーム好きなら買いじゃないかなと思います。

ちなみに、拡張版については基本パッケージのクロノデコーダーを使い回せるので、お値段はシナリオ分だけになります。海外だと基本パッケージが3400円、拡張版が2300円くらいで売っているので、国内向けの拡張版は多分3000円くらいになるんじゃないかと推測します。

3人くらいでプレイするのがおススメだぞ!