ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイトは名作だった

大変面白かったです!

こちらの記事で紹介した 『Bloodstained: Ritual of the Night』(ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイト) ですが、のんびりやってて先日全クリしました。
期待通りの名作だったので簡単にレビューしたいと思います。

良かったところ

完全に悪魔城ドラキュラX~月下の夜想曲~のオマージュでした。2D探索型アクションとして広大なマップを冒険し、各所に設置されたボスを倒して少しづつ探索範囲を広げていき、物語の真相に近づく…という流れですね。

様々な武器、防具の収集も楽しいのですが、今作は主人公ミリアムが『シャード』という特殊能力を持っていて、敵モンスターのほとんどが稀にこのシャードという能力をドロップします。火を吐くモンスターなら火炎系のシャード、巨体のモンスターならハンマーを振り回すシャード、といった具合ですね。

このようにシャードを収集し、自分なりの戦闘スタイルを編み出していくのも従来の作品と差別化されていてとても面白かったです。このシステムのおかげで雑魚敵に対し常に『何かドロップするかもしれない』という期待を持ったまま戦うことが出来るので、道中の戦闘が苦痛でないように上手く工夫されています。

また、錬金術師の仲間が雑魚敵のドロップするアイテムを加工して新しい武具やシャードを作ってくれるシステムが存在し、あれこれ悩みながらミリアムを強化していくのもやりこめる要素でした。

悪かったところ

ここはちょっと微妙、と思ったのは難易度の部分ですね。
難易度ノーマルでやっていたのですが、ゲーム慣れしているイルルでもなかなかボス戦は苦戦しました。(特に装備が揃っていない序盤)

苦戦の内容も基本的には「分からん殺し」みたいな感じで、この辺はちょっとバランスが悪いかな、と思いました。それでも4~5回ですべてのボスには勝てましたが。

あと、このゲームプラチナトロフィーまでコンプリートするのがかなり大変です。ゲーム後半でルァハ・ヴェラー(月下でいうヴェルマンウェ)とアクセラレートというシャードを取ってしまえばミリアム無双が始まるのですが、すべての武具を作成せよというひたすら素材を集めて武具図鑑を埋めなくてはならないトロフィーなどがあって、単純作業になりがちで苦痛です。また、事前に攻略情報を見なければ取りこぼしがちな時限トロフィーもあります。(2週目がサクサクなのでそんなに問題じゃないですけど)

これから始めようとしている人へ

2Dアクションが好きで、とりわけ悪魔城シリーズが好きなら間違いなく買いですね。値段も安いですし。
大体30~40時間くらいは遊べると思います。バグもないです。

尚、本作は一応『ブラッドステインド:カース・オブ・ザ・ムーン』という前作があるのですが、プレイしてみたところ、ハナシが全く繋がってないのでプレイしていなくても問題ありません。
※キャラは続投して登場しますが立場がかなり異なり、パラレルワールド扱いの作品になっているんだと思います。

今のPS4業界でこうした2Dアクションゲームは貴重なので、どんどん伸びて行って欲しいと思いますね。

顕現せよ!我であり我でないもの!